京峰石だより(blog)
「小倉あん」と抹茶の理由 ― 嵐山で味わう意味のある一切れ

― 嵐山で味わう「小倉あん」と「宇治抹茶」の縁 ―
嵐山と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、四季折々の自然と静けさ──
その美しさに心を奪われた経験がある方も多いはずです。
しかし、近年はその人気ゆえに人の波が絶えず、静けさとは程遠い…というのも現実。
そんな中でも、「のの」さんではその喧騒から一歩離れ、まさに理想の嵐山を体感できる空間が広がっています。
小倉あんの名の由来は、小倉山のふもと
“小倉あん”という名前は、嵐山北西の小倉山とそのふもとに広がる地域、
特に二尊院の周辺から生まれたとされており、敷地内には「小倉餡発祥之地」の碑が今も残ります。
この土地こそが、“あん文化”のひとつの起点でもあるのです。
香り、風景、歴史、味覚──
すべてが重なり合ってこそ、“京都の甘味”は完成します。
抹茶 × あんこ、そして “嵐山で小倉あん” の理由
抹茶とあんこの組み合わせは定番。
しかしこの〈チーズテリーヌ宇治〉は、小倉山の麓で、小倉あんを添えて味わう。
そこに偶然はなく、意味があります。
単なる「美味しい」ではなく、「この地でしか語れない物語」があるからこそ、
こしあんでも粒あんでもなく、小倉あんなのです。
「のの」さんでしか食べられない特別な一切れ
🍵 このテリーヌが実食できるのは、「のの」さんだけ。
観光地の喧騒から少し離れたその場所で、小倉山の風景とともに静けさを味わう時間──
それは、「イメージ通りの嵐山」を体験できる、数少ない場所かもしれません。
観光で訪れた方にも、地元の方にも伝えたい── 「なぜ小倉あんなのか?」という問いに、
ほんの少しでも地域のストーリーを添えて、お届けできたら──
それが、京峰石が大切にしている「一切れ」の意味です。