ABOUT
CONCEPT
京都に暮らし、地域の日々の営みに触れ、洛外から訪れる人々と語り合ううちに、私たちはこの土地の奥行きと、さまざまな表情を知るようになりました。
歴史に育まれた京料理の文化は、上品で静かな味わいを通じて、心と身体にやさしく寄り添ってくれます。
一方で、都を囲む山々に足を運べば、地域に根ざした素材と、それを支える風土の力に出会います。
小さな集落で丁寧に育てられる柚子。
石臼でゆっくりと挽かれた宇治の抹茶。
私たちは、そうした唯一無二の“土地味”に心を動かされ、京峰石をかたちにしました。
京都というまちは、知るほどに奥深く、尽きることのない魅力を秘めています。一切れごとに、その風景の記憶を添えて。
まだ見ぬ京都の味わいを、ぜひお楽しみください。

店名「京峰石」の由来
「京」は京都を指し、「峰」は京都の地が三方を低い山々に囲まれている様子を表しています。さらに、「峰」には高みを目指す意味も込められています。「峰石」は宝石と掛け合わせ、素材や人材を発見し、磨き上げること(商品開発や人材育成)を象徴しています。
この名に込めた思いは、私たちが京都の歴史や文化を尊重しながらも、新しい価値を創造し続ける姿勢を示しています。お客様には、京都の伝統と革新が融合した特別な体験を提供し、その魅力を深く感じていただけるよう努めています。私たちの取り組みが、京都の豊かな文化を未来へとつなぎ、人々の心に響くものとなることを願っています。

京峰石の誕生
私たちの本業はタクシー会社です。
長年にわたり観光の現場で、京都というまちの魅力を伝えてきました。
その中で感じたのは、「京都の魅力は名所旧跡だけではない」ということ。
暮らしに根ざした“食の文化”もまた、この土地の魅力そのものだと気づかされたのです。
京峰石は、そうした気づきと想いから生まれました。
私たちは、京都の風土を感じられる素材にこだわり、その土地の歴史や文脈を味わいに昇華させたいと考えています。
約千年の歴史をもつ「水尾の実生柚子」、
平安期から受け継がれてきた「西京味噌」。
京都が誇るこれらの素材と、現代の洋菓子であるチーズテリーヌを融合させ、新しい京都の味を模索しました。
一口ごとに、風土の記憶と素材の深みが広がる、そんな一品です。
私たちはこのスイーツを通じて、観光やタクシー業務と同じように、京都の奥深さと豊かさを、ひとりでも多くの方に届けたいと願っています。
京峰石が、あなたの記憶に残る京都の味となりますように。

奥嵯峨の魅力
京都・嵐山。その西に広がる小倉山は、かつて多くの歌人たちに詠まれ、今もなお静かな気配をたたえる美しい山です。
その小倉山を越えた先──私たちはその一帯を「奥嵯峨」と呼んでいます。
奥嵯峨の渓谷には、清らかな流れと深い緑が広がり、季節ごとに表情を変える風景が静かに息づいています。
山々に囲まれたその空間は、まるで都の喧騒を離れた別世界。渓谷を歩けば、自然の美しさと凛とした静けさに、心がすっとほどけていくような感覚に包まれます。
さらに奥へ進むと、山あいにひっそりと佇む小さな集落──水尾に辿り着きます。
この地には清和天皇陵があり、古くからその墓所を守る人々が暮らしてきたとされます。清和天皇の血筋から生まれた清和源氏のことを思うと、この地域の背景には、歴史の余韻が静かに流れているようにも感じられます。
水尾はまた、京都で柚子といえばこの地を思わせるほど、実生柚子の産地としても知られています。奈良時代、花園天皇の時代に植えられたと伝えられ、ここでしか育たない芳醇な香りと風味を今に伝えています。
長い時を超えて大切に育てられてきたこの実生の柚子は、京都の食文化と風土を象徴する、まさに“土地の味”といえる存在です。
奥嵯峨という名も地図には載らないかもしれませんが、その奥には、静かな歴史と確かな風土が、今も息づいています。

京峰石
- 営業時間
10:00〜18:00迄
- 定休日
火曜日・水曜日
- 電話
TEL 075-406-0120
- メール
info@kyouhouseki.com
- 所在地
京都市下京区高辻堀川町366-2 ソルレヴェンテ堀川高辻1階(Google maps)
運営会社
京峰石は、株式会社エコロ21が運営しております。
株式会社エコロ21は、京都市中京区を拠点にタクシーを運行しています。
京都を熟知したドライバーが京都市内の観光をお手伝いします。京都にお越しの際はぜひご利用くださいませ。