京峰石だより

奥嵯峨 京都水尾の柚子

奥嵯峨 京都水尾の柚子
京都で遠い昔から育まれてきた水尾の柚子 大量に育てる訳でもなく 絶やさない・・それだけを守るかのように・・。 大宮人にとって柚子と言えば嵯峨の水尾を差したのかもしれない。水尾には大原女のように水尾女がいたそうで 彼女らは愛宕山の参道で、里で採ったシキミを、参詣者に火伏の神符として売ったそうで・・ついでに柚子も持って行ったと考えるのも自然ですよね。防火の愛宕神社にお参りに来るのは調理場に携わる人も多かっただろうし・・そんなルートで水尾の柚子は使われてきた・・と考えると 歴史は面白い。現実的に考えると水尾は丹波からの交通要所の1つで ごくごく普通に京の都まで運ばれていたのでしょう・・水尾女が山に行く際に親から「柚子も売ってこい」って言われて 「重たいから嫌だ」という そんな他愛もない会話もあったのかもしれない

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