京峰石だより(blog)

「急がない贈り物」を、あえて選ぶということ。

「急がない贈り物」を、あえて選ぶということ。

ときどき思うんです。
私たちが誰かに「何かを贈る」って、
ただモノを届けたいわけじゃない、と。

できれば、
その人の時間に、そっと寄り添いたい。
忙しい日々のすき間に、小さく喜んでもらいたい。

そんな気持ちがあるから、
このチーズテリーヌは冷凍でお届けしています。


すぐには食べられません。
解凍には時間がかかります。

でも──
その“待つ時間”さえも、楽しんでもらえたらと思うのです。


冷たいまま、少しずつひらいていく香り。
半解凍のシャリっとした食感。
時間とともに変わる味の層。

慌ただしい日々の中にある、
ほんのひとときの静けさと向き合える、
そんな「贈り物のかたち」があってもいい。


派手じゃないし、
見た目に驚きがあるわけでもありません。
でも、芯のあるお菓子です。

京都が、そうであるように。


急がない贈り物。
せかせかしないギフト。
心にじんわり届く、もうひとつの贈り方を
あなたにも知ってもらえたら嬉しいです。

 

SHARE

著者名