京峰石だより(blog)

水尾で過ごす、柚子風呂と鳥すきの時間

水尾で過ごす、柚子風呂と鳥すきの時間

今回は、水尾にある「やまじゅう」さんにお世話になりました。

水尾には、このような食事処や宿が数件あります。
どこも派手さはありませんが、共通して言えるのは「静かに、丁寧に迎えてくれる」ということ。
その空気感こそが、水尾という土地の魅力なのだと思います。

予約した時間に伺うと、まず案内されるのが柚子風呂。

他のお客様と一緒になることはなく、完全に自分たちだけの時間です。

うちの女性陣は、気づけば1時間。
誰に急かされることもなく、ただ湯に浸かる。
それだけのことなのに、驚くほど身体が緩んでいきます。

お風呂上がりは、鳥すき(または鳥鍋)。
予約時に選べるのもありがたいところです。

ふと外の景色を眺めていると、
この「切り取られた風景」が、足立美術館を思い起こさせました。
あちらほど完成された感ではありませんが、
“整えすぎていない自然”が、逆に心地よい。

調理はすべてお店の方がしてくださいます。
京都らしく、味付けは関西風。
派手な演出はなく、素材と出汁の輪郭がはっきりしています。

食後のデザートは、柚子ゼリー。
いたってシンプルです。

普段、デザート類をほとんど口にしない奥方も、
「これは好き」と言っていました。

水尾の実生柚子は、そんなに違うのか。
正直、言葉で説明するより、体験してもらう方が早いと思います。

滞在時間は、3時間30分。
時計を気にすることは、一度もありませんでした。

水尾の柚子を、現地で体験することはできなくても、
その香りと余韻を、菓子として
大切な方へ送ることはできます。

 

帰りにトロッコ列車に手を振ろうとトロッコ保津峡駅へ

通過時間を過ぎても列車は来ず、携帯で調べてみると――
この日は、運休日。

そんな締めくくりも含めて、
「予定通りにいかないことすら、悪くない一日」でした。

 

 

 

水尾の実生柚子を使った菓子については、
オンラインショップにてご紹介しています。

▶ 京峰石 オンラインショップ

 

 

 

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