京峰石だより(blog)
― 百人一首のふもとで味わう、京峰石のチーズテリーヌ ―

ひと切れに、言葉ではなく “風景と香り” を込めて。
1. 小倉百人一首は、どこで生まれたのか?
いまでは「競技かるた」として知られる小倉百人一首。
けれどその起源は、静かな嵯峨野、小倉山のふもとにありました。
鎌倉時代初期、歌人・藤原定家がこの地にあった山荘「時雨亭」にて、
千年にわたる名歌から 100人の歌を一人一首ずつ厳選し、掛け軸に仕立てて飾った──
それが「小倉百人一首」の始まりです。
2. 今も残る、当時と変わらぬ風景
定家が過ごした小倉山のふもと。
そこに静かに佇む静かな癒しの複合空間「のの」では、
百人一首が詠まれた頃とほとんど変わらない山の稜線と空気が、今も感じられます。
ひんやりした風、木漏れ日、鳥の声。
時間をかけてたどり着いたこの場所では、
お菓子を味わう行為すらも、一首のように静かな詩になります。
3. 「のの」さんで味わえる、京峰石の一切れ
この場所で提供されているのが、京峰石のチーズテリーヌ。
グルテンフリーで仕上げた「嵯峨」や「宇治」の2種の味は、
どちらも京都の素材と物語を丁寧に映し取った一切れです。
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嵯峨:水尾の実生柚子 × 西京味噌
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宇治:宇治抹茶 × 小倉あん × 西京味噌
どちらも、平安の人々が愛した香りや素材を現代の感性で再構成した【和の洋菓子】。
4. 味わうことで、言葉のいらない一首になる
百人一首は「読む」ものですが、
この場所で味わうテリーヌは、まるで 【口で詠む一首】のようです。
小倉山の風景を見ながら
ひと切れを静かに味わう――
それはきっと、
藤原定家が選んだ一首とは違う、
あなた自身の感覚で詠む和歌になるのかもしれません。
5. 最後に
百人一首は、音を競うもの。
けれど、香りと風景とともに味わう一首も、ここにはあります。
言葉で詠まず、味で感じる。
それが、京峰石のもうひとつの楽しみ方です。