京峰石だより(blog)
実生柚子とは何なのか|京都・水尾で受け継がれる香りの理由
実生柚子とは何なのか
京都には、古くから受け継がれてきた食文化があります。
その中で、京峰石のチーズテリーヌ嵯峨に使用しているのが、京都・水尾の「実生柚子(みしょうゆず)」です。
ところで、実生柚子とはどのような柚子なのでしょうか。
実生とは「種から育てる」こと
実生とは、種から育てられた木のことを指します。
現在、多くの果樹は「接ぎ木」という方法で栽培されています。成長が早く、品質を揃えやすいため、生産者にとって効率の良い方法です。
一方、実生の柚子は種から育てるため、実を付けるまでに長い年月がかかります。
早くても10年近く、長ければ15年以上かかることもあります。
栽培の手間も時間もかかるため、決して効率的とは言えません。
それでも京都・水尾では、昔ながらの実生柚子が大切に守り続けられています。

なぜ実生柚子が評価されるのか
実生柚子が高く評価される理由のひとつが、その豊かな香りです。
柚子の魅力は甘さではありません。
果皮を削った瞬間に広がる爽やかで奥深い香りこそが、多くの人を惹きつけています。
鍋料理や吸い物、和菓子などで少量使われるだけでも、その存在感を感じることができるのは、この香りの力によるものです。
京都の料理人たちから長く愛されてきた理由も、まさにそこにあります。
京都・水尾と柚子
京都市右京区にある水尾は、「柚子の里」として知られています。
山あいの寒暖差のある環境は柚子栽培に適しており、古くから実生柚子が育てられてきました。
秋から冬にかけて収穫される柚子は、京都の食文化を支える大切な存在です。
水尾の柚子は、料亭や料理店でも使用され、その香りの良さから高く評価されています。

京峰石が実生柚子を選んだ理由
京峰石のチーズテリーヌ嵯峨は、チーズの濃厚なコクとなめらかな口どけが特徴です。
そこに実生柚子の香りを合わせることで、重くなりすぎず、後味に心地よい余韻が生まれます。
柚子は主役ではありません。
しかし、一切れを食べ終えたときに感じる爽やかさや上品な印象は、実生柚子の香りによるところが大きいのです。
京都の風土の中で長い年月をかけて育てられた実生柚子。
その香りとともに、京都の魅力を味わっていただければ幸いです。