京峰石だより(blog)

毎年同じ味にならない柚子ジャム

毎年同じ味にならない柚子ジャム

京峰石の柚子ジャムは、
柚子の種とワタを取り除き、
果肉と皮だけで作っています。

シンプルな作り方です。
だからこそ、味が正直に出ます。

そして毎年、少しずつ味が違います。

基本のレシピは同じです。
作り方も変えていません。

また、使用している柚子は、
昨年収穫時に仕入れた柚子玉を
そのまま冷凍保存し、
必要な分だけ解凍して都度作っています。

それでも、仕上がりにわずかな違いが出ます。

最初は思いました。
「作り手の技術不足なのではないか」と。

もっと均一にできるはずではないか。
もっと同じ味に近づけるべきではないか。

そう考えて、何度も作り方を見直しました。

しかし、作れば作るほど気づきました。

柚子そのものが違うのです。

香りの強さ
酸味の出方
皮の厚み
苦味のニュアンス

同じ産地でも、
育った環境が違えば、
柚子は毎年同じではありません。

日照時間
雨量
収穫のタイミング

ほんの少しの違いが、
その年の柚子の個性になります。

工業製品のように、
毎回まったく同じ味にすることもできるかもしれません。

でもそれは、
柚子の表情を消すことにもなります。

京峰石の柚子ジャムは、
その年の柚子の個性を
そのまま活かす作り方を選んでいます。

少しだけ違う。
でも、それが自然の味です。

毎年同じではない。
だからこそ、その年だけの柚子ジャムになります。 🍊

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